入門ガイド 読了時間:約9分

Clashの3つのモードの違い

Clash Verge Revを入れたものの、サブスクリプションURLの登録場所がわからない方へ。設定ファイルの追加から手動更新、複数プロファイルの管理まで、画面に沿って解説します。読み込み後のノード選択やシステムプロキシの有効化、登録に失敗したときの確認ポイントも紹介するので、初めての方でも基本操作を進められます。

追加前に確認:サブスクリプションと設定ファイルの違い

Clash Verge Revでは、サブスクリプションを「Profiles」画面に登録し、読み込んだプロファイルを有効にしてから「Proxies」画面でノードを選びます。登録しただけでは通信経路は切り替わりません。プロファイルの有効化、ノードまたはポリシーグループの選択、システムプロキシの設定をそれぞれ確認しましょう。

サブスクリプションURLは、提供元が発行する設定取得用のアドレスです。通常は更新のたびにサーバーから設定を取得し、ノードやルールなどを反映します。一方、ローカルのYAML設定ファイルは、端末に保存した時点の内容を読み込むものです。提供元の案内がURLなら「URLから追加」、ファイルならローカルファイルを選びます。URLをブラウザーで開いてテキストが表示されても、それだけでクライアントへの登録が完了したわけではありません。

画面上の項目名やボタンの位置は、Clash Verge RevのバージョンやOSによって異なる場合があります。「Profiles」「プロファイル」「新規追加」「追加」といった項目を探し、利用中のバージョンに表示される案内に従ってください。Clash Verge Revと旧Clash Vergeは別の配布物であり、設定画面やデータ保存場所が同じとは限りません。

サブスクリプションを登録してプロファイルを有効にする

操作を始める前に、提供元のアカウントページや案内メールから、最新のサブスクリプションURLをコピーします。契約状態、利用期限、同時接続数などに問題がないことも確認してください。URLの前後に空白や改行が入ると、取得に失敗する場合があります。

  1. Clash Verge Revを起動し、左側メニューから「Profiles」または「プロファイル」を開きます。
  2. 「New」「Add」などの追加操作を選び、URL入力欄がある追加方法を指定します。
  3. 提供元のサブスクリプションURLを貼り付けます。名前を指定できる場合は、「個人用」「出張用」など、複数の設定を見分けられる名前を付けます。
  4. 追加または保存を実行し、ダウンロードが完了するまで待ちます。ノード数が多い設定では、取得や解析に少し時間がかかることがあります。
  5. プロファイル一覧で追加した項目を選択し、「Use」「Set as active」などの操作で有効にします。選択表示が変わったことも確認してください。

追加後にノード一覧が空でも、すぐにURLを何度も登録し直す必要はありません。まずプロファイルの取得状態やエラーメッセージを確認します。登録が成功していても、別のプロファイルが有効なままなら、その設定のノードが表示されている可能性があります。意図したプロファイルが現在の有効設定になっているかを先に確かめましょう。

YAMLファイルを読み込む場合

提供元から設定ファイルをダウンロードした場合は、プロファイル追加画面にあるローカルファイルの選択肢から、そのファイルを指定します。拡張子がYAMLでも、ファイルの形式や内容が現在のコアに対応しているとは限りません。ダウンロードしたファイルを編集する場合は、元ファイルを別の場所にコピーしてから作業してください。サブスクリプション由来の設定を直接編集すると、再取得時に変更が失われたり、設定の整合性を保てなくなったりすることがあります。

ローカルファイルは、その内容を自動で提供元から更新するものではありません。最新のノードが必要なら、提供元の案内に従って新しいファイルを取得するか、更新可能なURLを登録します。秘密情報が含まれるファイルを共有フォルダーや一般公開の場所に置かないことも重要です。

更新してノードを選ぶ:日常利用の操作手順

サブスクリプションには、登録時のノード情報が保存されます。提供元がノードやルールを変更しても、クライアントの設定が自動で更新されるとは限りません。必要に応じてプロファイル一覧の更新アイコンや「Update」操作を使い、取得が完了した日時と結果を確認します。自動更新の間隔を設定できる場合でも、端末が終了中またはオフラインなら、その間に更新されないことがあります。

  1. 「Profiles」で対象のサブスクリプションを選び、手動更新を実行します。処理中にアプリを終了せず、成功または失敗の表示を待ちます。
  2. 更新後に対象プロファイルを有効化します。ノード数やプロファイル名が更新前と変わっていないかも確認します。
  3. 「Proxies」または「プロキシ」を開き、利用したいポリシーグループを探します。グループには、提供元の設定に応じて「自動選択」「手動選択」などの名前が付くことがあります。
  4. グループを開いて、接続したいノードを選択します。ノード名の横に選択中を示す表示が付いたことを確認してください。遅延テストがある場合は、測定結果を参考にできますが、テスト値だけで実際の全サービスの品質が決まるわけではありません。
  5. 必要に応じて「Settings」などの設定画面で「System Proxy」または「システムプロキシ」を有効にします。ブラウザーなどがシステムプロキシを使う設定なら、通信がClash Verge Revに渡されます。

ノード名をクリックしただけでは、端末上のすべてのアプリがプロキシを利用するとは限りません。システムプロキシは、主にその設定を参照するアプリの通信を取り込みます。システムプロキシを利用しないアプリも対象にする必要がある場合は、TUNを検討できますが、別途権限、仮想ネットワークアダプター、ルート設定などの確認が必要です。まずはシステムプロキシで対象のブラウザーが通信できるかを試し、必要がなければTUNを同時に有効にしないほうが原因を切り分けやすくなります。

接続を確認する:モードと通信の取り込みを分けて考える

接続できないときは、動作モードと通信を取り込む設定を別々に確認します。Ruleモードでは設定内のルールに沿って通信を振り分けます。Globalモードでは通常のルールによる振り分けと異なる出口を使うため、グローバル用のポリシーグループで選択中のノードを確認してください。Directモードは直接接続の確認に使われ、プロキシノードを経由しません。どのモードでも、通信がシステムプロキシやTUNなどを通じてコアに届いていなければ、モードを切り替えただけでは対象アプリの経路は変わりません。

  • ブラウザーだけ試す:システムプロキシが有効か、ブラウザーの独自プロキシ設定が別に指定されていないか確認します。
  • ノードの接続を比べる:同じサイトを使い、ノードを1つずつ切り替えて結果を比較します。一度にモード、DNS、TUNまで変更すると、原因が特定しにくくなります。
  • ルールによる振り分けを調べる:Proxies画面で該当するポリシーグループを確認し、必要なら接続一覧やログで対象通信のルールと出口を調べます。
  • テスト後に設定を戻す:GlobalやDirectを一時的な切り分けに使った場合は、普段利用するRuleモードなどに戻し、意図したノードが選択されているか確認します。

「ノードの遅延テストが成功した」ことは、テスト先に到達できた目安です。普段使うサイト、DNS解決、アプリごとのプロキシ対応まで保証するものではありません。逆に、遅延テストに失敗しても、ノード自体の認証情報やサーバーが必ず無効という意味ではなく、測定先への通信やネットワーク条件が影響している場合があります。実際に利用するアプリで再現性を確認し、結果を分けて記録しましょう。

読み込みエラーや更新失敗を切り分ける

エラーが出たら、メッセージを控えたうえで、URL取得、設定解析、ノード接続のどの段階で止まっているかを見極めます。短時間にURLを繰り返し登録したり、プロファイル一覧を削除したりする前に、次の項目を順に確認してください。

  • HTTPエラーやタイムアウト:URLの入力ミス、余分な空白、契約期限、提供元の一時障害、端末のネットワークを確認します。別の回線で更新できるか試す場合も、同じURLを不用意に第三者へ送らないでください。
  • 取得は成功するがノードが出ない:対象プロファイルが有効か、取得した内容がクライアントで扱える形式かを確認します。提供元が案内するクライアントや変換設定がある場合は、その説明を優先してください。
  • YAMLや解析に関するエラー:行番号、エラー箇所、必要なコア機能を確認します。設定が現在のコアに対応していない、インデントや値の形式が不正、必要なポリシー名が存在しない、といった可能性があります。ファイルを独自に書き換える前に、提供元から新しい設定を再取得できるか確認しましょう。
  • プロファイルは読み込めるが接続できない:ノードの接続ログ、ポート、認証情報、サーバー側の状態を確認します。読み込み成功は、ノードへの接続成功を意味しません。
  • 更新後に通信の動作が変わった:有効プロファイル、Rule・Global・Directのモード、ポリシーグループの選択先を順番に確認します。ルールやグループが更新された可能性もあります。

ログを提供元やサポート窓口に送る場合は、サブスクリプションURL、UUID、パスワード、トークン、ユーザー名などを伏せてください。調査に必要なエラー文、発生時刻、利用OS、Clash Verge Revのバージョン、コア名とバージョンは残します。設定ファイルを添付する場合も、認証情報を含む行を確認してから共有します。

基本手順を試しても解決しない場合は、利用中のクライアントの設定と接続方法を照合し、TUNやカーネルの詳細設定を変更する前に変更前の状態を記録してください。Clash Verge Revの導入先や対応クライアントを確認する場合は、クライアント一覧も参照できます。

ClashをダウンロードOSに合ったクライアントを選択